日本初の液体ミルク「アイクレオ」試してみた!味やコスパ、赤ちゃんの飲みっぷりはいかに。

妊娠中から気になっていた「日本で購入できる赤ちゃん用の液体ミルク」。
ちょうど1年ほど前の3月12日に、厚生労働省が乳児用液体ミルク製造の規格基準をまとめたというニュースがあり。
ただし実際に日本企業が製造、販売に至るまでには2年はかかるのではないか!?なんてことも書かれてたので、
あー。日本製の液体ミルクが発売されるころには、うちの子は卒乳してるかもなぁ。
なーんて思ってたんだけど。
ありがとうございます。江崎グリコさん。
ニュースになってからわずか1年で日本初の乳児用液体ミルク「アイクレオ」の製造販売までこぎつけてくれるなんて!!!
近所のスギ薬局で売っているのを見かけて、残ってた分4パック、すべて買い占めてきました!
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赤ちゃん用の液体ミルクのメリットとデメリットは?
液体ミルクは、粉ミルクにくらべて何がいいかって。
そりゃもう手軽だし時短、ということに尽きる。
☆液体ミルクのメリット☆
調乳の必要がない。
粉ミルクの場合は、分量計ってお湯入れて冷まして、という調乳が必要になる。
しかも、「あらかじめ作っておいてお腹が減ったらあげればいいやん」なんてワザが基本的には禁止で(私はやってましたけど(汗))、赤ちゃんが飲む時間に合わせてフレッシュなミルクをその場で作らなければいけないのだ。
そんなわけで、ショッピングモールなどの公共施設では、ほぼ必ず授乳室に調乳用の給湯器や水道が用意されている。
もし授乳室がないような場所にお出かけする場合は、水筒にお湯を入れて持参しなければならない。
これが液体ミルクの場合は、授乳時間になったらいつでもどこでも屋外にいたとしても、サクッとパックの中身を哺乳瓶にうつしてあげられるのだから、お出かけの際の心配事がだいぶ減るのではないだろうか?
災害時の備蓄用品として使える。
とにかく自然災害の多い日本。
緊急時にすぐ調乳用のきれいな水やお湯が手に入るとは限らない。そんなときにこそ活躍するのが液体ミルクなわけですが。
2018年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の被災地では救援物資として送られたフィンランド製の液体ミルクが国内で使用例がないという理由から保管されたままになっていたらしい。
参照記事:「液体ミルク「使用しないで」 北海道地震の被災地に送付された文書が判明」
こうして日本企業が日本製の液体ミルクを発売してくれたおかげで、極端に融通の効かない役所や自治体も災害用として液体ミルクを積極的に利用してくれる動きが出てくるのではないか?
赤ちゃんを待たせることもなく、夜中の授乳に超便利。
生後1〜2ヶ月くらいは、授乳回数も多く、夜中も頻繁に授乳しなければならない。(赤ちゃんの個性にもよるけど)
授乳のたびに毎回粉ミルクを調乳するのは、それはもう大変。
しかもおなかが減って泣き叫ぶ赤ちゃんを横目に調乳する焦りや罪悪感もなくなる。
パッと開けてサクっと授乳。
現状、毎回液体ミルクをあげるのはコスパが悪すぎるが(アイクレオは現在1パック約200円)、夜中の授乳だけでも液体ミルクに切り替えたらほんとに楽になるのではないだろうか?
旦那さんに預けるときにも便利!
たまーに家族などに子どもを預けて面倒をみてもらうとき。
授乳の際に搾乳した母乳を温めたり、あるいは粉ミルクを調乳してもらったりするよりは、液体ミルクと消毒済みの哺乳瓶を預けておいた方がお互いに楽じゃないだろうか?
いや、預ける相手が子育て経験があって家事を普段からしている自分の母親とかだったらまだいいよ。
でも旦那に子どもを預けることを考えると、
赤ちゃんのおなかが減った時に「粉ミルクを正しい分量をはかって調乳し適正温度に冷ましてあげる」とか、あるいは「搾乳した母乳がはいった哺乳瓶を適正温度に温めてあげる」とか、
そんな丁寧な仕事ができるとは思えん!!(あくまでうちの旦那の場合です。)
不安だから、旦那に赤ちゃんを預けて外出したことはコレまで一度もなく。
この液体ミルク・アイクレオの発売を機に、たまに旦那にも哺乳瓶使った授乳を覚えてもらおう。そしてゆくゆくは夫に子どもを預けて歯医者や美容院に行けたらいいな!涙
☆液体ミルクのデメリット☆
コスパが悪い
現在、日本初の液体ミルク、アイクレオの値段は1パック125mlで約200円。
amazonでは消費税込で1パックあたり216円、12本セットで販売されている。(2019年3月現在)
私が購入したスギ薬局ではそれより少しだけ安く、1パック税込213円だった。
一方、前から販売されている粉ミルクのアイクレオは、amazonでの販売価格は800g入りで2208円。1グラムあたり約2.76円の計算。
そしてアイクレオはスプーン1杯(約2.54g)で20ml分らしいので、1mlあたり0.127グラム。
ざっくり計算しても、液体ミルクのアイクレオと同じ分量、125mlを粉ミルクで作ろうとしたら、15.875グラムの粉ミルクが必要=約44円となる。(算数が死ぬほど苦手なので計算間違ってたらすみません。)
その価格差、およそ4〜5倍。
毎回授乳の度に液体ミルクを使うには、粉ミルクに比べるとやはりちょっとお高い。
今後、他の企業も液体ミルクを販売しはじめて価格競争が始まれば安くなってくれるかな?
保存期間が短い
アイクレオ 赤ちゃん用液体ミルクの賞味期限は、私が購入したもので2019年8月までとなっている。およそ5ヶ月だ。
賞味期限だから、もう少し長く保存しても大丈夫なのかもしれないけど(汗)。
普段は完全母乳だけど、何かあったときのために買っておこう。なんて方は賞味期限切れに要注意。
分量の調整が効かない
粉ミルクだったら必要量だけ作れるけど、液体ミルクの場合は
◯飲み残しは捨てる。
◯開封したらすぐに飲む
なんて注意書きが赤い字で書かれてるので、1度の授乳で1パックが基本。
生後1〜2ヶ月のうちは125mlも一度に飲めないだろうし、ちょっともったいない気も。
私だったら、使う分だけ哺乳瓶に移して、残った分は冷蔵庫に保存して、1日以内に使い切る。なんて方法を取っちゃいそうだけど。
何かあったら危険なので注意書きに従うようにしましょう!
逆に生後4〜5ヶ月以降で一度にたくさん飲める赤ちゃんだったら、125mlは少ないかもなあ。
日本初の液体ミルク、アイクレオを試してみた!!
さっそく生後6ヶ月のわが子、テンちゃんにアイクレオをあげてみました☆
ちなみに、普段は完全母乳。先月、久しぶりに粉ミルクを調乳してあげたら、あまりの飲みっぷりの悪さに困惑した。
そんな違いの分かる男、テンちゃんは、はたしてこの液体ミルクは飲んでくれるのだろうか!?どきどっき。
アイクレオの背面についているストローは、直接飲むためでなく注ぐためのもの。
ストローぶっ刺して、消毒済みの哺乳瓶に注ぐだけ。
さっそくあげてみた。
液体ミルクは温める必要がないのだが、肌寒い日だったので若干ミルクが冷たいような気がする。だ、大丈夫なのだろうか!?
と、思ったけど。
飲んだ。
飲みっぷりは母乳ほど良くはないが、「え〜。なんかいつもと違うんですけどお」なんて言葉を発しそうな勢いの表情と喃語をみせながら、飲んだ。
最初はちょびちょびと、半量しか飲まず。でも哺乳瓶をちょっと口に近づけると、手を添えて口を開けて欲しがる仕草は見せる。
1時間後に再度飲ませてみたら、残りを全部飲み干してくれた。(開封後すぐに飲ませましょう、という注意書きに反する愚行)
ちなみに、私は赤ちゃんが飲み残したミルクはコーヒーに入れて飲んでいる粉ミルクの味が多少わかる女なのだが。
粉ミルクのなかでも、江崎グリコのアイクレオはうまい。(全部の粉ミルクの味をためしたわけではないけど)
そんで、この液体ミルクのアイクレオも、パックに残ったミルクを飲んだけど、まったりと薄甘い母乳に近い味で、粉ミルク同様おいしかったです!
もうちょっとコスパがよくなってサイズも数種類出ればいいなぁ。と、希望。